【廿日市市】棟巻き替え
公開日:2025/7/12
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最終更新日:2025/7/18

公開日:2025/7/12
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最終更新日:2025/7/18
「屋根から天井に雨漏りがある」とのご連絡を受け、現地調査にお伺いしました。
ドローンによる調査の結果、棟部にはコーキング処理と漆喰の上塗りが施されていましたが、瓦にズレや割れは見受けられませんでした。これまでの施工経験から判断し、雨漏りの原因は棟内部にある可能性が高いと考えられました。
そのため、根本的な改善策として「棟の巻き替え工事」「瓦の全面葺き替え」をご提案させていただきました。今回は「棟巻き替え工事」にて施工させて頂きました。


施工にあたっては、既存の「のし積み3段」から屋根の軽量化を図るため「7寸丸瓦」へ変更し、強力棟金具を使用した耐震・耐風対応の工法を採用しました。
これにより、安全性と耐久性を高めた上で、棟の巻き替え工事を実施させていただきました。

棟瓦とのし1段をバラシた現状です。雨水が侵入した跡がありました。

上の写真現状では、既存ののし瓦をすべて撤去しております。これまでの施工状況を確認したところ、当初の漆喰仕上げの上にさらに漆喰を上塗りしていた形跡があり、その影響で雨水を棟内部へ引き込む状態が見受けられました。
主な原因としては、上塗りによってのし瓦の出幅が短くなり、水返しの役割が不十分となったことで、雨水が棟土の中へ浸入しやすくなったと考えられます。(下記の図 参照)
また、棟土自体も経年劣化により乾燥し、パサパサした状態となっており、防水性や保持力が著しく低下していました。特に隅棟は構造上斜めになっているため、雨水が引っ張られやすく、より劣化を促進していたものと思われます。


隅際瓦にはパッキン付きステンレスビスにて固定、強力棟金具取付、棟木(樹脂タルキ)使用し施工しました。棟土の代わりに、ハイロール(防水テープ)を使用し屋根への重量の軽減も行いました。

暑さ対策として、換気棟(換気スター)を取付ました。屋根に穴あき空気の抜け道を作りました。

換気棟(換気スター)取付

完成 北東方向

完成 南東方向

完成 南東方向

完成 南西方向

完成 西方向
この度は、屋上棟改修工事のご依頼をいただき、誠にありがとうございました。今回のご相談内容である雨漏りの原因につきましては、瓦自体のズレや破損は見受けられず、最も可能性が高い要因として「棟部(むねぶ)」の不具合が考えられました。
特に今回は、棟内部の「棟土(むねつち)」の経年劣化や、防水処理として用いられていたコーキング材の劣化が原因と推察されます。コーキングは耐震性に優れる反面、経年により接着面が劣化し、隙間から雨水が浸入する「毛細管現象」が起こることがあります。また、コーキングによって雨水の排出経路が塞がれてしまうと、棟土が水分を過剰に吸収し、内部へと雨水が浸透してしまうリスクも高まります。これにより、天井や室内に雨染み・シミとなって現れることがあり、特に大雨の際にはその影響が顕著に出る傾向がございます。
本工事は6月中旬に実施させていただきました。梅雨の時期に差しかかっておりましたが、天候の変化に柔軟に対応し、工程の調整を行いながら、無事故・無災害にて安全かつ丁寧に工事を完了することができました。
施主様におかれましては、工事中の騒音や日常生活へのご不便など、多くのご協力を賜りましたこと、改めて深く感謝申し上げます。
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